建物の屋根には日光の照射や雨雪に耐えられるように、耐久性の高い素材が使用されています。
ただそのような外的要因から完全に保護できるわけではなく、時間の経過によって劣化していくものです。
屋根塗装の役割
屋根塗装は、屋根に薄い膜を張ることで屋根素材の劣化を抑えたり、隙間を埋めて雨漏りを予防するなどの働きが期待できます。
中にはカビなどの菌の働きを防止できる性能を持ったタイプもあります。
そんな屋根塗装は施工をする前にあらかじめ耐用年数が決まっているため、寿命が来ると改めて施工をやり直す必要があります。
屋根は直射日光が当たる時間が非常に長いので、仕方のない部分です。
もし寿命を大きく超えてもそのままの状態で放置しておくと、様々な機能が発揮できない可能性が高いです。
屋根塗装に建物の状態維持を期待しているのであれば、耐用年数はしっかり守った方が良いです。
屋根塗装に使用する塗料にはいくつかの種類があり、それぞれ耐用年数と価格に大きな違いがあります。
屋根塗料の種類
定番と言えるの塗料のグレードはシリコン素材で、耐久性と価格の安さを兼ね備えています。
大体10年前後状態を維持することができ、製品単位で防カビや遮熱などの機能を付け足すなど細かなニーズにも合わせやすいです。
そんなシリコンよりも耐久性が高いのがフッ素で、主に商業施設など大型の建物に使用されます。
価格が高くなりますが、一般的な住宅への施工も不可能ではありません。
逆に価格の安い素材としてはアクリルがありますが、当然耐久性が低くなるので選ばれることは少ないです。
したがって無難に屋根塗装をするのであれば、シリコンを中心に考えましょう。
そして屋根塗装をする際には、塗料だけでなく作業をする技術者選びにも注意する必要があります。
塗布する量が薄すぎると長期間の性能が発揮できなくなり、逆に厚すぎると塗料自体がひび割れて劣化を早めることになります。
したがって確かな実績を持っていたり、周囲の評判が良いところに任せた方が良いでしょう。